ところでエンジニアのJSPレビューで<br>って書いてくると一応xhtml的に閉じようねって言って<br/>って書いてくると、いやrと/の間にスペース入れようとアドバイスするのもうやめた方が良いだろうか。そもそもHTML5的には閉じタグ不要だしrと/のスペースはネスケ4のバグ対策
— いーしーがみ (@susumuis) June 26, 2014
というつぶやきをしたら、結構反響がよかったので、ついつい「昔は〜」というおじいちゃん的発言繰り返してしまいました。
未来の話しよう!未来の話を!
— 黄金聖闘士ゆとり (@megascus) June 26, 2014
というわけで未来の話をします。
未来の話といえば、2009年の暮か2010年の年明け頃に、勤務先の上司に
君の視点で、5年後のWebの世界を語って欲しい
と言われたので、僕なりに考察し、長文メールをその上司に送りました。概要は次のとおりです。
- AWSは既存のシステムとの互換性を捨てきれず、Googleのクラウド技術に潰される
- 今みんなクラウドとか言ってるけど、Web技術の進化はこれで最後だ、この先はエンジニアが不要になる
- GoogleはWebの世界を支配するが、WebエンジニアはWebを離れ、宇宙、ロボット、人工知能などに注目し始める。10年後にはWebはレガシーになる
結果、起きたことは
- スマートフォン、タブレット、モバイル通信の普及
- ソーシャルゲームブームとエンジニアの流動性の加速
- Webの多様化、レスポンシブル
- SPAなどのWebシステムのフロントの近代化
- AWSは滅びるどころかクラウド業界のリーダー的存在、GoogleはGCEなどを出したが追う存在
- Webエンジニア、Webデザイナー増える
おめでとう!大外しになります。
なんでこうなったかといえば、上流を見ていなかったからに尽きるわけですが、
+ Webは今の使われ方がゴールである
+ よって、この形を効率よく提供する仕組みを整える方向に技術は向かう
+ それはすぐに整う。その結果、技術的課題はなくなる
という短絡的発想ですね。
実際はどうだったのでしょう。経済産業省が出している、次の資料を見てみましょう。
電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました(METI/経済産業省)
冒頭「EC化率」という数字があります。EC化率とは、小売の流通総額のうち、どれくらいの割合がECによって流通したのかを表すものだそうです。今のEC業界はわかりやすく言うと、下記の記事に書かれている世界なのだそうです。
マーケターは知っておきたい!今後のEC市場の市場規模と他産業との比較、今後の有望セクターについて | マーケティング・パートナーのコーポレートブログ
ざっくり言うと、日本のEC化率は世界と比べるとまだまだ低いし、日本の個人消費は300兆円規模なのだから、ものすごい大きな可能性があるということです。
ソシャゲみたいな一過性のものだけじゃなくて、生活必需品みたいなものもどんどんEC化すれば、もっともっと産業規模が大きくなる。そのためにはもっとエンジニアは必要だし、マーケターは必要だし、技術の進化が求められているというわけです。
そのためにはパソコンが昔のままでは困るわけです。もっと簡単で、もっと安くて、もっと性能が良くなければならない。通信も速くなければならない、肩がこる目にやさしくないUIとか、ウィルスやフィッシングの被害にあう脅威とかなくさなければなりません。だから、フロント技術やデバイスの進化は止まらないわけです。。。
僕自身はエンジニアとして、マーケティングに無頓着であったことを反省しました。
そんなわけで、今度未来を語る折には、視野を広げて時代の動きを見極めながら、それと技術とを関連付けて未来を考えていきたいと思います。