Category Archives: Java

Mayaaの拡張ポイントベスト5

これは Mayaa Advent Calendar 2015 の11日目です。昨日は「Spring BootのテンプレートエンジンにMayaaを使おうとしてみてできなかった #javaee #mayaa」でした。

ブログを10日間書いてきましたが、そろそろネタがきつくなってきました。でも、あと2日書けば、折り返し地点!マラソンだと思って頑張ります。

昨日のリベンジ、必ずします!

昨日は残念な結果となってしまい申し訳ありません。その後、何人かの詳しい方々にアドバイスを頂きました。

https://twitter.com/megascus/status/674901495137996800

https://twitter.com/making/status/674913610662064128

https://twitter.com/tty_twt/status/675299564476235776

https://twitter.com/tty_twt/status/675299730365145088

必ず25日までの間にリベンジ記事を書来ます!

Mayaa拡張ポイントベスト5

さて、今日のネタはMayaaの拡張ポイントです。

Mayaaは非常に柔軟に作られています。うまく使うと、テンプレートエンジンをオレオレ言語並みに拡張して独自の世界を作れてしまいます。

そこで、今日はその中でもよく使う拡張ポイントを紹介します。

第5位 PathAdjuster

これは5日目に紹介しました。aタグのhref属性やimgタグのsrc属性に書いたパスを自動調整することができます。

これによって、いちいちm:idを作らず共通リンクを作ることができたりしますし、タイムスタンプをパラメータに追加したりできます。

拡張ポイントとしては簡単な方なので、Mayaaに慣れるために最初に拡張してみると良いと思います。

第4位 CompiledScript / ScriptEnvironment

MayaaはJavaScriptエンジンRhinoと標準で連携しています。その部分を司っているのがこの部分で、ここを拡張すると、例えばRhino以外のスクリプトエンジンと連携することもできます。逆に、重いスクリプトエンジンを回避してJavaコードに直接連結して、高速化を図ったりもします。

ScriptEnvironmentは、例えば、スクリプト実行中にエラーが起きたらログを取る、画面を破綻させないようにする、エラーの行番号をポップアップさせるというような細工をするときの拡張ポイントです。地味ですが結構大事な拡張箇所です。

第3位 SourceDescriptor

テンプレートやMayaaファイルのデータそのものをラップしたオブジェクトです。パスとマッピングして、ファイルシステムやURL、あるいは別のストレージから、マークアップファイルを取得する部分を司ります。

ここを拡張することによって、テンプレートを置く場所を拡張したり、ファイルシステムを使えない環境でDBにテンプレートを拡張するといったことが実現できます。

ただ、スピード勝負であまり重たいところにデータを置くと、Mayaaが相当もっさりエンジンになってしまうので注意が必要です。

第2位 Processor

m:ifや、m:writeなどのプロセッサーは独自に作成することができます。Mayaaでサイトを作ってると、「いつも同じようなMayaaファイル記述するなあー」と思うことがあります。

また、ifプロセッサーを改造して、「テンプレート上に m:NOT="" という属性を追加したら、逆条件になる」というようなものを作ったりできます。

Processorをマスターすると、Mayaaを相当強力に使いこなせます。

第1位 InjectionResolver

堂々の1位は、InjectionResolverです!
これは、テンプレートとプロセッサーをひも付けする部分で、これをうまく使うと、Mayaaファイルを使わないテンプレートエンジンや、MayaaファイルがXMLなのは嫌だからJSONにするというようなこともできてしまいます。

ここまで来ると、もうMayaaというより、独自テンプレートエンジンと言えるでしょう。

Spring BootのテンプレートエンジンにMayaaを使おうとしてみた #javaee #mayaa

これは、Java EE Advent Calendar 2015 の10日目です。昨日はkodukiさんの「さよならスティッキーセッション!PayaraでJavaEEでもセッションをKVSに。」でした。

また、Mayaa Advent Calendar 2015 の10日目でもあります。昨日は「Mayaaを使ってHTMLを出力するアイデア」でした。

Java EEアドベントカレンダーから来た方に自己紹介しますと、僕は、MayaaというSeasar系のテンプレートエンジンのコミッターの末席を務めさせていただいておるものです。ほぼ一人でMayaaアドベントカレンダーをやっています。興味があれば1日目から読んでいただけると嬉しいです。

さて、サーバーサイドJava界隈では今年ある衝撃がありました。Seasar Conference 2015にて、Seasar2のコミッターひがやすをさんによって、Seasar2のサポートを来年9月26日で打ち切ると発表されました。MayaaもSeasarプロジェクトに属していますが、こちらはこれまでどおりメンテナンスを続けます。

しかし、実際はSeasar2コンテナとMayaaを組み合わせて使うことが多かったのではないかと思います。僕自身は普段はMayaa + 独自開発MVCフレームワークを使っており、Seasar2にもSpringにも正直疎いのではありますが、これからのためにSpringにも慣れておきたいと思います。

なお、Java EEの説明に

内容はJava EEに限らず、Springやアプリケーションサーバなど、サーバサイドJavaに関連することであればなんでもOK

とのことですので、趣旨としても問題ないかと思います。

ある知人のことば

先日、ある知人が

「いやーSpring Bootっての簡単ですねー。こりゃ馬鹿になるわー」

と言っていました。本当でしょうか。この記事を書くのに許された時間は2時間あまりですが、2時間でどれくらいできるのか、見てみようと思います。

Spring tool Suiteをダウンロード

STSっていうEclipseベースのツールを使うのが良いそうです。早速ここからインストールしてみます。

ダウンロードしたアーカイブを展開し、出てきたSTS.appを「アプリケーション」に移動して起動(Macでの話。Windowsの場合は、読み替えてください)

起動すると、Eclipseっぽい画面にSpringのページが表示されています。

スクリーンショット 2015-12-08 22.22.38

Spring Start Projectを作成

New ProjectからSpring Start Projectを作成します。

へー、ウィザードで、フレームワークとか選べるんですね!しかし、TemplateにMayaaがないですね!

スクリーンショット 2015-12-08 22.33.51

あとでMavanの設定して追加することにしましょう。
とりあえず、Webだけ選んでFinishを押してプロジェクトを作成します。

何はともあれ、Hello, Worldですかね

Finishを押すと怒涛のライブラリダウンロードが開始されます。今風ですねえ。

で、できたら、***Application.javaを右クリックして、Run As Spring Boot App をクリックすると、勝手に8080ポートでTomcatサーバーが立ち上がります。

(確かにこりゃ馬鹿になるかもwww)


. ____ _ __ _ _ /\\ / ___'_ __ _ _(_)_ __ __ _ \ \ \ \ ( ( )\___ | '_ | '_| | '_ \/ _` | \ \ \ \ \\/ ___)| |_)| | | | | || (_| | ) ) ) ) ' |____| .__|_| |_|_| |_\__, | / / / / =========|_|==============|___/=/_/_/_/ :: Spring Boot :: (v1.3.0.RELEASE) (以下色々出てくる。。。)

Controllerを作ります。アノテーション以外POJOなんですねー。クラス作るときSuperクラスにControllerとか探してしまった僕はどんだけ古い時代を生きてるんだ。。。

package com.example;

import org.springframework.web.bind.annotation.RequestMapping;
import org.springframework.web.bind.annotation.RestController;

@RestController
public class HelloController {
    @RequestMapping("/")
    public String index() {
        return "hello, world";
    }

}

スクリーンショット 2015-12-10 17.42.06

簡単ですね。

ここからが大変でした。

Spring Bootがサポートするテンプレートエンジンは Velocity, Thymeleaf, Freemarker, Groovy Templates, Mustacheだそうです。。。

「JSPも使えるけど制限がある」

とのこと....

計画では、MayaaはJSPからの移植性が高いので、まずJSPでやってみて、そこからそのままMayaaへ移行しようしていたですが、どうも、それはやめたほうが良さそう。

とりあえず、pom.xmlを書き換えてmayaaを読み込み

pom.xmlに次を追記

    <repositories>
        <repository>
            <id>maven.seasar.org</id>
            <url>http://maven.seasar.org/maven2</url>
        </repository>
    </repositories>
        <dependency>
            <groupId>org.seasar.mayaa</groupId>
            <artifactId>mayaa</artifactId>
            <version>1.1.32</version>
        </dependency>

src/main/resources/application.properties
に以下のように記述

spring.view.prefix: /WEB-INF/view/
spring.view.suffix: .xhtml

src/main/webapp/WEB-INF/view/helo.xhtmlを作成

<html xmlns:m="http://mayaa.seasar.org">
<body>
    <span m:id="MESSAGE_HERE">dummy message</span>
</body>
</html>

src/main/webapp/WEB-INF/view/helo.mayaaを作成

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<m:mayaa xmlns:m="http://mayaa.seasar.org">
    <m:write m:id="MESSAGE_HERE" value="Hello Mayaa!" />
</m:mayaa>

src/main/webapp/WEB-INF/web.xmlを作成

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<web-app xmlns="http://java.sun.com/xml/ns/javaee"
  xmlns:web="http://java.sun.com/xml/ns/javaee/web-app_3_0.xsd"
  xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
  xsi:schemaLocation="http://java.sun.com/xml/ns/javaee http://java.sun.com/xml/ns/javaee/web-app_3_0.xsd"
  id="serv" version="3.0">
  <servlet>
    <servlet-name>MayaaServlet</servlet-name>
    <servlet-class>org.seasar.mayaa.impl.MayaaServlet</servlet-class>
    <load-on-startup>1</load-on-startup>
  </servlet>
  <servlet-mapping>
    <servlet-name>MayaaServlet</servlet-name>
    <url-pattern>*.xhtml</url-pattern>
  </servlet-mapping>
</web-app>

HelloController.javaを書き換え

import org.springframework.stereotype.Controller;
import org.springframework.web.bind.annotation.RequestMapping;
import org.springframework.web.servlet.ModelAndView;

@Controller
public class HelloController {
    @RequestMapping("/hello")
    public String index(ModelAndView modelAndView) {
        return "helo";
    }

}

実行!
スクリーンショット 2015-12-10 19.21.19

ああああ!
できなかった!

ちなみにJSPでやろうとしてもできなかった。

わかったこと

とりあえずわかったこと、Spring Boot使うなら素直にThymeleafを使おう!

なんか悔しいので、機会があったら再チャレンジします!

大変残念ですが、時間切れなので、今日はここまで!

解決編

その後、記事を読んでくれた方からコメントを頂き、そのとおりにしたらできました!Spring BootのテンプレートエンジンにMayaaを使おうとしてみるリベンジ編

コメントいただいた方々、誠にありがとうございました。

Mayaaを使ってHTMLを出力するアイデア

これは Mayaa Advent Calendar 2015 の9日目です。昨日は「mayaaの向いてるサイト、向いていないサイト」でした。

Mayaaアドベントカレンダーは毎日参加者を募集しています)

Mayaaを使って大量にHTMLページを出力しよう!

今日はterazzoの日記さんのMayaaを普通のテンプレートエンジンとして使うを参考にします。

Mayaaは基本的にServlet APIに依存した作りになっているため、Servletコンテナ上でしか動きません。しかし、必要なオブジェクトのモックが提供されており、うまく使うと単体で動かすことが可能です。

しかし、素晴らしい記事ですね!僕の書くことがない><

二番煎じをしても仕方がないので、これの応用例を考えてみましょう。

記事ではメールテンプレートとして利用する例を紹介していますが、MayaaでHTML / XML以外のものを出力するのは無理があるかなあと思います。HTMLページを出力するのに使うのが良いと思います。

CSVを食べて帳票にする

実用的な用途として、CSV形式で出力したデータを読み取って、帳票を出力する用途です。

HTML+CSSでも頑張れば結構実用的な帳票を出力できますし、自分は試したことがありませんが、Copper PDFと組み合わせてもうまく行ったという話を聞きました。

MayaaのマニュアルをMayaaで作る

硬度で実用的なテクニックとして、Mayaaファイルをパースして、それを元にm:id一覧表を出力する使い方も便利です。

まとめ

今日は非常に短くなってしまいました。MayaaはWebサイトだけでなく、HTMLジェネレーターとしても使えるという話でした。

ここ2日コードを書いてなくてごめんなさい。明日はJava EEアドベントカレンダーと合流なので、ちゃんとしたのを書こうと思います。